肺気腫って…

こんにちは♪ 鍼灸師 園梨(ゆかり)です。

皆さん、肺気腫って知ってますか?

肺気腫というのは、肺が極度にひろがり、
息をふかく吸いこんだままになっている状態。
空気を吸い込めても吐き出せないんです。

つまり、気管支や肺胞(酸素と二酸化炭素を交換する組織)など、
肺の組織に慢性的な炎症が起きる肺の実質の病変です。
中年以降の男性に多く、肺気腫の80%以上が喫煙者だそうです。

肺気腫になってしまったら、もう治ることはありません。
進行しないように薬を利用しながら上手に付き合っていくしかないんです(Q_Q)↓

肺気腫の主な症状は息切れです。
息切れの程度は様々で、病気の症状の最初は軽く、
坂道や階段を登った時だけに現れますが、
段々と進行していくと、平地を歩いていても息切れするようになります。
そして最終的には話をするのも息苦しくなります。

私の父は、昨年7月に肺気腫と診断されました。

もともとヘビースモーカーで咳や喀痰があり、
肺がんの検査は定期的にしていましたが、
肺気腫を疑われるようなことはひとことも医者に言われたこともなく、
もちろん検査もうけたことはありませんでした。

ところがある時から、急激に息苦しさがどんどん進行していき、
駐車場から家に入る数メートルでさえも息切れして、
休憩しないと家の中までたどりつけなくなりました。

肺気腫の診断に使われる検査のひとつに1秒率というのがあります。
これは、1秒間に肺活量のうちどのくらいを吐き出すことができるかを、
パーセントで示した値。

1秒率が減った場合は吐き出す力が弱いということを示し、
肺気腫や気管支喘息などが疑われます。
70%以上を正常値としています。

昨年7月にやった1秒率の検査値は40%でした。
もちろんCT検査もして肺気腫と診断されたんです。

その後は、歩くことがかなり困難なために、
外出時は杖&車いすを使用していました。

昨年暮れには加えて顔面神経麻痺にもなり、都内大学病院へ入院しましたが、
顔面神経麻痺も完全回復は、長期期間かかるか、もしくは困難と言われ退院しました。

顔面神経麻痺って・・
顔面神経麻痺って・・②

ついに父も観念し、仕方なく嫌いな鍼治療を受けることにしました。
退院後10日間は毎日、その後2週間は週3日、
そして週2日、週1日とだんだんに治療間隔を開けていき
今では、月に1回だけ全身調整治療をしています。

今では顔の表情もすっかり元通りになりました。
驚くことは顔面神経麻痺の治療がきっかけで
肺気腫の症状もよくなってきたことなんです!

先日、もう一度1秒率の検査を受けたところ検査値は50%に増えていました。

絶対によくなることはないといわれている肺気腫なのに、
実際にはよくなっているんです!

まだまだ正常値ではないのですが、車いす使用していた父が
今は、車いすどころか杖もつかず、
普通の人同様すたすた歩けるようになったんですから本当にびっくり。

本人も息苦しさはほとんどないと言っていて、
電動車いすを買いに行くことを考えていたことがうそのようです。

呼吸器内科の先生は、
「鍼治療で腰痛がよくなったために前かがみで歩かなくてよくなったせいで
呼吸がしやすくなったんでしょう」なんてすっとこどっこいのことを言ってましたが、
そんなわけもなく、私の見解は、首肩背中呼吸筋が鍼によって緩んだこと、
肺の機能を高めるつぼに治療を施したことが結果を出したのではないかと考えてます。

なにはともあれ、どんどん年老いていくんだとマイナス気分だったであろう父も、
ほっと安堵している様子で旅行に行きたいと計画しているようです。

正直言って、必ずしも、誰にでも鍼治療が有効かどうかわかりません。
でも絶対言えることは、少なくても治療効果を出すためには、
やはりある程度治療を継続して受けることが必要です。

とかく、鍼治療は、1回で効果がでないとやっぱだめだとか、
その場はいいけどすぐに元通りになってしまうとか、
鍼治療に対する期待度が大きいのか、治療を継続される方が少ないように思われます。

本当は、もっともっと鍼治療が保険適用になれば、
誰もが気軽に治療を受けれるようになるんですけどね。

そんな日は、いつになることなんでしょ??

ではまたね(;_;)/~~~

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