温熱刺激で、体調を整える「お灸」
お灸とは、一般的には経穴(つぼ)とよばれる部位にもぐさを置いて火をつけ、その温熱刺激によって、体調などを整える治療方法です。
また、もぐさに火をつけなくても経穴部に温熱刺激を与えることで治療効果を発揮するものです。
お灸の種類
お灸は、有痕灸と無痕灸とに大別されます。
有痕灸はもぐさを円錐状にひねり線香で火をつけてもぐさを焼き切る確かに熱いお灸です。
対して無痕灸は、ほんのり心地よい温かさを感じる程度のお灸です。
当院では、無痕灸である電気温灸器のビワの葉温灸器や棒灸に火をつけて温灸器の中に差し込んでおこなう経絡温灸棒を使用していますので、熱いとか跡が残るといったことはありません。
ビワの葉温灸器
ビワの葉エキスを遠赤外線ヒーターで加熱して湿温灸しますので、とても柔らかで温かな熱感です。
気が不足した経穴に温灸器をあてて身体の深部とともに気を温めて全身に温めた気を巡らせます。
経絡温灸棒
火をつけた棒灸を本体にセットし、温まった先端部を経絡・筋肉にあてがいコロコロと転がします。
温熱&押圧のダブル刺激が癒し効果をプラスして身体の深部と共に気を温め免疫力をupさせます。
※棒灸とは、もぐさを棒状にまとめ和紙で巻いたものです。
患者様の症状に合わせてビワの葉温灸器か、経絡温灸棒のどちらかを使用します。
病気になりにくい身体を作る「お灸」
お灸は心地よい温かさで、心身ともにリラックスできる治療法ですが、お灸の効果のメカニズムは複雑で、まだよくわかっていません。しかし何千年も前から、お灸により免疫機能、代謝機能などを高めて、病気になりにくい身体を作ることができると知られています。
また、薬などのように副作用も少なく、月経不良、冷え症や、不妊症などの婦人科系の体調不良にも効果的ですし、健康で長生きするための「予防医学」としてもお灸をすることをお勧めします。