鍼が美容に効く理由

鍼灸のメカニズムには諸説あり、まだ解明されていないこともたくさんあります。

美顔鍼では、皮膚組織や筋肉に鍼を刺すことで、身体が鍼を異物の混入と察知し、異物を排除しようと血流を促します。血流が促された硬くなった筋肉は、血液によって柔らかくなり、しわを改善すると同時に酸素と栄養を含んだ血液が皮膚を養いコラーゲンやエラスチンを再製して張りや弾力を取り戻します。

美容皮膚科で行われているボトックス注射がなぜしわを伸ばすかというと、硬くなった筋肉を弛緩させるからです。

しかしボトックス注射は筋肉を弛緩させるかもしれませんが皮膚に栄養は与えません。そして表情筋を動かさないようにするために不自然な張り感になります。

鍼は、筋肉を弛緩させるとともに皮膚に栄養も与えるのです。

顔色や、くすみ、皮膚のターンオーバーを早めるためにも、血流の改善は、一番自然な治癒力向上の近道です。

エステで行うマッサージではどうでしょうか?

エステで行うマッサージは、皮膚表面をこするために皮膚に負担をかけてしまいがちです。摩擦によって血流は促されるかもしれませんが、筋肉にまで刺激を及ぼすことはできません。

つまり硬くなった筋肉をほぐすことはできないのでしわを改善するのは難しいばかりか、摩擦による弊害のほうが大きいのではないでしょうか?

そしてオイルを使うことで毛穴にオイルが詰まり酸化してしまい、くすみやシミの原因にもなります。

当院の美顔率のマッサージは、皮膚をこすりません。
顔の筋肉を揉みほぐすマッサージですから、皮膚に負担をかけることなく、シワやたるみを改善し、その原因も解消していきます。

鍼が痛みや症状に効く理由

一般的に鍼灸の鎮痛効果は、筋肉や皮下組織に鍼先や灸の熱で刺激を与えることで感覚神経を刺激し、脊髄を通って中枢神経系を介して天然のモルヒネ様物質を放出して痛みを抑制すると考えられています。

これは、痛いところを摩ると痛みが和らぐことと同じです。

また、鍼は鎮痛作用だけではなく、自律神経が支配する内臓の働きや血圧などに対しても機能を調整する作用があります。さらに免疫系や内分泌ホルモンへの効果もありますが、残念ながらそれらのしくみについては、まだ科学的に明らかではありません。

でも、誰でも一度は静電気を経験したことがありますよね。

そのことからもわかるように、人は、身体に電気を蓄えています。科学的にも表皮が低周波の電磁波を発信していることがわかっています。

電気を蓄えすぎると血流を阻害したり、エネルギーフロー(気の流れ)の障害が体調不良を起こすこともわかっていて、体内から電気を放電させることでアトピーや花粉症などのアレルギー、糖尿病や高血圧が改善されるということもわかっています。

この表皮が発する電磁波に、金属である鍼を近づけたり接触させることで、電磁波を放電させたりエネルギーフローを変えることができるのです。

しかし、それを効率的に行うためにはやみくもに鍼を近づければいいのではなく繊細な鍼さばきが必要とされています。鍼を使って気の流れを変える、エネルギーフローを変える治療というのは国家資格を持つ医者か鍼灸師しかできません。

私はその繊細な治療の精度を上げるため、毎月東洋はり医学会の講習会に参加して常に技術向上を目指しています。

当院では美容鍼をお受けになる方にも、より効果を発揮させるために必ず本治法という方法で身体に鍼をして気の流れ(エネルギーフロー)を変え、気血のバランスを整えてから美容鍼を行います。

お灸にはどんな効果があるの?

鍼は気を動かし、灸は血を動かすと言われています。

お灸は熱刺激により赤血球や白血球を増やし、血流を改善して免疫力を高めます。そして血小板の働きを改善し止血作用も促します。また、鍼で気を動かしてから灸をすることで、効率よく血を動かすことができます。

当院のお灸は、比較的広い範囲をツボとしてとらえることができるビワの葉温灸器や経絡温灸棒を使用しているために、温熱刺激で気を集め、深部まで温めて脈内を流れる血をも動かします。刺激といっても痛みを感じるような熱さではなく、ほんのり温かくて心地よい程度です。

穏やかな熱刺激で、くつろぎのお灸をぜひ体感してみてください。