病気になる原因とは?

当院は、東洋医学の考え方に基づいた脉診流経絡治療を行っています。

東洋医学では”気“というものが非常に重要な役割をはたしています。

身体を12本の経絡という臓腑の川が巡っています。
その川の外側を流れているのが≪気≫で中を流れているのが≪血≫(けつ)です。

特に≪気≫の不足や滞りによって病気(気の病)を引き起こします。

精神状態や感情の動きを病因として重視し、また身体的な異常は、精神状態に影響するとしているという心身一如の考え方ですね。

経絡イメージ図

気の働きと「ストレス」

人は、父親の陽の気と母親の陰の気とが合して生命が誕生し、天の陽気(空気)と地の陰気(飲食物)を取り入れて生命活動を営んでいます。

気とは、元気、やる気、勇気、気持ち、気合いなどなど目には見えないけど働きはイメージできるものですね。

現代の西洋医学では、病名が付いているもの付いていないもの、体の不調の多くの根本原因は、つきとめられていません。

よく言われる病気の原因として、「ストレスですね」と片付けられてしまうことがありませんか?

この「ストレス」こそ≪気≫の不調と言われています。

気疲れ。気持ち悪い。元気がない。やる気が出ない。気分が悪い。
などなど≪気≫の不調が病気を引き起こしているということがわかります。

そしてこの≪気≫は、体のごく浅い表面を流れていて下記の5つの大事な代表的な作用を持っています。

1.成長や発育、血液や体液がスムーズに巡る推動作用

2.外邪から身を守る防御作用

3.正常な体温を維持するための温煦(おんく)作用

4.血液が脈外に、体液が余分に漏れないようにする固摂作用

5.物質をエネルギーに変えたりエネルギー代謝によって物質を生成する気化作用

その≪気≫を整えるのが脉診流経絡治療です。

気を整える「脉診流経絡治療」

脉診流経絡治療

脉診とは、手首の動脈を診察点として速さ、強弱、性情などからどの経絡に気の不足や滞りを生じているのかを見極めることです。

脉診と同様にお腹の皮膚、手足の皮膚や爪など、声や話し方、動作なども診断の重要なポイントになります。
それらの情報と合わせて最後に脉診をして「証(あかし)」が決定します。

「証」とは病の根本原因(臓腑経絡の乱れ)のことです。

その「証」に基づいて適切な経絡のつぼに「はり」や「きゅう」を用いて経絡に刺激を与えて正常にもどす「補法(ほほう)」という療法や、その反対に機能を抑制したり、過剰物質を排除する「瀉法(しゃほう)」という治療を施す治療方法が、脉診流経絡治療なのです。