ストレスがホルモンを

こんにちは♪ 鍼灸師 園梨(ゆかり)です。

病気の発生のメカニズムに大きく関わっているのが
自律神経のバランスとホルモンのバランスです。



ストレスが過度になったり長期にかかったりすると
活動する時と休む時それぞれに適した状態に体を変化させている自律神経が
バランスを崩し体調不良になります。

たとえば夜勤続きのハードな生活をしていれば交感神経過緊張になり、
運動不足で間食ばかりしていると副交感神経が過緊張になってしまうんです。

ではホルモンへの影響はどうなんでしょうか?

視床下部でストレスを認識すると
視床下部はストレスによって体がうけたダメージを回復させるために
同じく下垂体という部分に指令をだします。

視床下部から指令をうけた下垂体は
ダメージ回復の実働部隊ともいうべき副腎にホルモンを出すよう命令をくだします。

これによって副腎から分泌されるホルモンは様々ありますが
代表はコルチゾールというホルモンです。

いわゆる副腎皮質ホルモン(ステロイド)です。

この視床下部と下垂体と副腎の関係は社長と部長と部下の関係に似ています。

社長視床下部の命令が部長下垂体へ行き、
部長が部下の副腎に社長の命令に沿った仕事をするように命令をだし、
すると部下が実働部隊として働くというわけです。

さらに部下である副腎から
社長と部長それぞれに状況報告(フィードバック)も行われるんです。

通常はストレスを感じるとコルチゾールの分泌量が増加し、
ストレスが解消されるとコルチゾール値が正常化します。

そしてストレス状態が長く続きずっとコルチゾールを出し続けていると
副腎は疲れ果ててしまい、そうしたハードな副腎の働きぶりは視床下部と下垂体へ報告が行き、
「部下をちょっと休ませなさい」と社長から部長へ命令が行くんです。

これが副腎疲労ですね(-_-;)
以前にも書いた男性更年期障害発現にも大きく関わっている副腎疲労です。

男性更年期障害って・・

副腎が度重なるストレスで疲弊してくることは
ストレスがあるにもかかわらず
副腎からコルチゾールが分泌されないという事態になってしまうのです。

コルチゾールの働きは、疲労した細胞を元気にすることです。。

糖代謝をはじめ、タンパク代謝、脂質代謝、電解質の代謝、骨代謝、さらに免疫機構にも
関与しており、生命維持に不可欠なホルモンです。炎症を抑制する作用もあります。

約60兆個の細胞で構成されている体を元気にするには細胞に糖を供給し、
細胞を元気にすることですよね。

細胞レベルのダメージを回復させることができるのが糖(グルコース)です。
そしてコルチゾールはこの糖が細胞にいきわたるように血糖値を調節しているのです。

そしてコルチゾールは血糖値をあげ、
その血糖を細胞に取り込むときに必要なのが膵臓から分泌されるインシュリンです。

ストレスが頻繁にかかっていると、副腎もコルチゾールを分泌するのに大忙しでしょ。
同時に脾臓もインシュリンを分泌するのに大忙しです。

ちなみにコルチゾールとインシュリンは一緒に働くため
ストレス状態が続き副腎が疲弊するほどコルチゾールを分泌しているときは
インシュリンを分泌する膵臓も仕事量が増えるので疲れています。

つまり副腎疲労にある人は糖尿病リスクも高まっているということです。

たとえ食べ過ぎていなくても
ストレスの多い生活をしていると糖尿病リスクは高くなるということです。

私の副腎から分泌しているコルチゾールは通常の半分以下です。
プレドニン(副腎皮質ホルモン)経口投与してからもう20年近くなるので
自分のコルチゾールは、分泌しなくなってしまったのでしょうね(Q_Q)↓

だからプレドニンの減量も本当に本当に少しずつ時間をかけて自分自身のホルモンが
また正常に分泌するようになるのを待ちつつ行わなければだめなんだろうね。

来月は、白内障の手術を予定しています。
ずっと目にステロイドを注射してきた副作用による白内障です。
またこの白内障の手術が炎症の再燃につながらないことを願います。

ではまたね(;_;)/~~~

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