顔面神経麻痺って・・②

こんにちは♪ 鍼灸師 園梨(ゆかり)です。

皆さん、顔面神経麻痺って鍼治療が効果的だと知っていますか?

顔面神経麻痺は、WHOの鍼灸適応疾患の一つに挙げられていて、鍼灸臨床においては比較的回復(効果)が得られる疾患として認識されているんです。

一方、自然治癒の症例が少なからず存在することも周知の事実ではあるけれど、特にこの病気に女性がかかった場合、治癒するまでの精神的ダメージのほうが大きいために少しでも早期に治癒することが望まれるのではないのでしょうか?(Q_Q)↓

発症後約1週間前後に測定し顔面神経麻痺の後遺症の判定に用いられるENoG(顔面神経電動検査)というのがあります。
神経変性を定量的に評価できる検査で、顔面神経出口付近(耳下部)で顔面神経を刺激して、表面電極から口輪筋(口を動かす筋肉)の活動電位を記録します。健側の反応と比較して予後の判定を行います。
この最低値が41%以上であれば麻痺1ヶ月でほとんどが完全治癒し、21%以上であれば2ヶ月以内、11%以上であれば4ヶ月以内に完全治癒するが、ENoG値10%以下の場合は治癒は遅延し,0%だと完全治癒は困難であるとされています。

父が昨年末、突然顔面神経麻痺になり、都内大学病院へ入院しました。
顔面神経麻痺は早期初期治療が予後を左右すると聞いていたので発症後3日目に大学病院を受診して入院させたんです。
顔面神経麻痺では、ステロイド大量投与または経口投与が有効的とされているのだけれども、父は肺気腫のためにステロイド投与には慎重を期さなければいけないために大量投与は断念し、経口投与30㎎で治療開始しました。

経口投与10日経過したところ、全くなにも効果をあらわさず発症後10日目のENoGは8%で治癒はかなり厳しい状態と言われ、手術という方法もあるが治癒の保証はないと言うので、それならばこれ以上入院していても仕方ないので鍼治療をせっせと開始しようと退院させました。

退院後10日間は毎日、その後2週間は週3日、現在週2日で治療しています。
治療間隔をあけていった理由は、本人の自覚症状(閉眼やこわばり)、他覚症状(顔のゆがみ)が少しずつ寛解していったためです。

退院後1カ月、発症後45日経過した昨日、ENoGを行ったところなんと28%に上昇していました。(^^)//””””””パチパチ
この結果には、正直主治医も驚いていました。
というより、まるっきり鍼治療に関して無知無関心だった主治医でしたので、鍼治療がこんなに効果があることにあらためて驚いたようでした(^_^)V

父の場合、肺気腫も進行していて免疫もかなり低下しているためにまだまだ完全治癒とはいかないかもだし、今後は、筋肉の拘縮や、病的共同運動がでないよう注意し、表情筋のリハビリを行いながら週1で治療を継続していきます。

今後もレポートします。(*^_^*)

ではまたね(;_;)/~~~

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