顔面神経麻痺って・・

おはようございます♪ 鍼灸師 園梨(ゆかり)です。

皆さん、顔面神経麻痺って知ってますか?

混同されることの多い言葉に顔面神経痛というのがあると思います。
顔面神経というのは、主に顔の表情筋をつかさどっている運動神経です。
つまり顔面神経痛という言葉は正確には誤っている言葉です。

顔面神経痛というなら三叉神経痛というのが正解です。
顔の痛覚をつかさどっているのは三叉神経という感覚神経が担当しています。

顔面神経麻痺にしても三叉神経痛にしてもこの病気にかかったひとはとても困難と苦痛を強いられているようです。

私の父が、先日顔面神経麻痺になって都内の大学病院に入院しました。

ある日の朝起きて顔がゆがんでいることに気が付き、片側の口角から飲んだお茶がもれるなど、なんか変だと思いもしや脳梗塞?とあせった母が父を急いで近所の脳神経外科へ連れて行きました。
そしてMRIを撮って脳には異常なし、手足のマヒもないので末梢性顔面神経麻痺と診断されたんです。
脳には異常がないと言われ父はホッとしたようでしたが、家に帰ってきて母から連絡をもらって詳しい話を聞いたので私は2日後に私が通院している大学病院へ連れて行ったんです。

大学病院へ連れて行こうと思った理由に、何の検査もせずステロイド剤を内服支持されて、2週間後に再院を告げられたことでした。

私が聞き知っている顔面神経麻痺は早期初期治療が予後を左右するということです。
父が処方されたステロイド剤が適量なのか?、2週間も先に再院では手遅れになってマヒを残しかねないこと、血液検査や聴覚検査、ウイルスの特定など様々な検査をして適切な治療を受けなければ、予後をかなり左右してしまいます。

顔面神経麻痺には中枢性と末梢性があります。
中枢性は脳そのものに問題があり顔面神経に影響を与えるもの、脳梗塞、脳腫瘍等が原因。こういう場合は脳神経内科にかかるのがいいでしょう。
見極めは、おでこにしわが寄せられること。しわがよせられたら中枢性です。

末梢性は顔面神経そのものに問題が生じたものです。
(おでこにしわが寄せられません)
末梢性は、耳鼻科が専門科です。
末梢性顔面神経麻痺は原因がはっきりしてないのが現状だと思いますが、冷たい風に長い時間あたっていたため(寒冷暴露)、ストレスや、ヘルペスウイルス等が原因でマヒをおこすとか言われています。

父の場合、先行症状として耳が痛かったというのでヘルペスウイルスによって顔面神経を刺激したものと想像できました。

今回、大学病院へ行ったものの初診で予約外、紹介状なしだったので最初は無理と総合外来受付で言われたのですが、たまたま私が先日リンパ節炎でかかったばかりで先生を知っていたので無理にお願いして診てもらうことができて本当にラッキーでした。

顔の症状をみて、軽症なら通院治療でもいいのだけれど、患側が閉眼できなくなってもいて目が赤くなりだしてもいたのでマヒの度合いも強そうだということで即入院となったわけです。

早速、様々な検査をしてパルス療法(ステロイド剤大量点滴投与)が開始かと思いきや、父は肺気腫のためにステロイドの大量投与は危険と判断されました。
それでも抗ウイルス剤も処方され少なくともあのまま大学病院を受診しないでいたら後悔先に立たずでした。
ただ、昨日教授回診で完全回復は0%ではないですからね・・なんて何気に言われて、えっ?やはり顔面神経麻痺って難治性なんだと不安になりましたね。

顔面神経麻痺は鍼灸治療が結構効果的と言われています。
鍼灸師としては父に対しての治療をしばらく臨床経験として続けてみたいと思ってるんだけどこれまた父は、治療を素直に受けるかどうか疑問ですわ(-_-;)

ではまたね(;_;)/~~~

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