5つの気の作用(1)

皆さん、こんにちは(^.^)

前回の5つの「気」の作用を一つずつ詳しくご説明したいと思います。

5つの気の作用
皆さん、こんにちは(^.^) 新型コロナウイルスが落ち着くどころかどんどん拡大している中で、 不安や心配などストレスを抱え込むことは、 感染を導いてしまう要因の一つです。 異常なストレスは、気の流れを滞らせてしまいます。 2月の関...

そのうちの(1)から見ていきましょう。
生理活動・代謝を促進する推動作用(すいどうさよう)
「推動」とは推進する、促進するという意味です。
人は、生まれ、成長し、体力盛んになり、老いて、死ぬ。
この一連の人生の流れを代謝として推進、促進しているのが気の推動作用です。
この作用が不調になると、身体の生長・発育に影響したり、
老化を促進します。

東洋医学では、男性は8の倍数、女性は7の倍数を節目に
心身のステージが、変わると言われています。

例えば女性は、
産まれた時に両親から受け継いだ先天の精(生命エネルギー)を腎に蓄え、
7歳で歯が生え変わり、髪が伸び、
14歳で初潮を迎え子を産めるようになる。
21歳で女性として成熟し始め
28歳で筋骨盛んになり、髪も豊になる。
35歳には、顔や髪に張りがなくなり始め
42歳頃から顔もやつれ、白髪も目立つようになり、
49歳で閉経し、老いていく。

と、現存する中国最古の医学書である、
『黄帝内経』(こうていだいけい)に書いてあります。

2000年前と現代と身体の成長と老化の時期は、
さほどかわっていないような気がしますけどいかがでしょうか?

このそれぞれのステージを担っているのが「気」の「推動作用」です。

これは、生理活動や代謝は気の推動作用であると東洋医学では考えているからです。
推動作用は、とても広い概念です。

つまり、気が全身(臓腑・組織・器官など)の生理活動・代謝を促進すべく、
経絡の流れを推進していることをいいます。

人間は気が集まってできており、
人間の生命現象は気が動くことによって維持・促進されます。

それは、気が血(けつ)や津液(しんえき)を推し流すことで、
血は循環し、津液は必要な場所に行き届き、
不必要な水分は排出されるということです。

血や津液はそれ自体、単体では動くことはできませんが、
気が動力となって隅々にまで流れることができるのです。

また、この気の推動作用が弱まると、臓腑・経絡の生理活動が低下して、
血や津液がうまく作られず、
めまいや動機、のぼせ、乾燥(血虚や陰虚)、
流れが悪くなったりして冷えや痛み、むくみ(血や痰湿など)を
引き起こしてしまいます。

この気の推動作用の失調だけでも「なんとなく○●」といった不定愁訴がでることが わかりますよね。

続きは、次週に。。。

今日も一日すべての事柄に感恩報謝です。(^_-)

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