気の病と不定愁訴

皆さん、こんにちは(^.^)

今日は、
更年期に現れる“不定愁訴”(ふていしゅうそ)を、
東洋医学ではどう考えるかを見ていきましょう。

東洋医学では、「気」のバランスが乱れることで
“不定愁訴”が起きると考えます。

気とは、生命エネルギーのこと。
物質である血や津液だけでは生命は機能しないため、
それらに動きを与えるものと考えます。

つまり血や津液の巡りなどの作用を行う「気」の働きが
とても重要なカギになるのです。

更年期に当たる49歳頃から衰えが顕著になるのは、
生命エネルギーである気が減少していくことが大きな原因のひとつであり、
それに伴って血や津液を巡らせる力が弱くなったりするためです。

 

代表的な気の病は、3つ!

1.気虚:気が不足した状態
2.気滞:気が滞った状態
3.気逆:気が上昇してしまう状態

これら3つの主な症状は、

1.気虚
疲労感や倦怠感、冷えやすく冷え性、
下痢や便秘を繰り返す、不正出血や尿漏れ、
風邪をひきやすくなったり、気虚が進むと冷えが顕著になり痛みにも発展します。
「病は気から」という言葉もあるように、
気の不足は万病のもとになります。

加齢はもちろん、過労や睡眠不足、病気の長患いだったり、
強い精神的ストレスによって気の不足は深刻化します。

2.気滞
イライラ、情緒不安定、ため息ばかりでる、
胸や腹部の張り感や痛み、喉のつまり感、耳の詰まり感、
便秘やガスがたまる、月経不順、片頭痛など

主な原因は、不摂生な生活、精神的ストレスや暴飲暴食など、
まさしく現代人と切っても切れないものであり、
私たちは気滞に成るべくして成っていると言えます。

3.気逆
頭痛、めまい、のぼせ、手足は冷たいのに上半身は熱い、
動悸、ゲップ、激しい咳などが挙げられます。

ちなみに頭痛やめまいは、
どのタイプの状態でも起こりやすい症状です。

まさしく上記に述べたような症状は、更年期症状とかぶるのではないでしょうか?

気の不調は、血や津液の不調につながるため、
結果ありとあらゆる症状につながります。

まだまだ、気の概念、働き、作用は複雑で様々あります。
これからも皆さんにわかりやすくお伝えできたらと思っています。

老化にもっとも関係深い、「腎」についてもお話したいと思います。

今日も一日すべての事柄に感恩報謝です。(^_-)

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