あかすりって・・

こんにちは♪ 鍼灸師 園梨(ゆかり)です。

皆さん、あかすりってやったことありますか?

先日、近所の健康ランドへ行ってあかすりしてきました\(-o-)/

半年間、酒風呂に入って肌はツルツルしっとりしていて
垢なんてでないだろうと思っていたんだけど、それなりに垢がでてびっくり( ・_・;)

でもあかすりのあと、肌がざらざらボロボロになったような感じでショック!
せっかく酒風呂でツルツルスベスベだった肌がなんてこと(Q_Q)↓

あかすりは、古い角質を無理やり機械的にこそげ落とす行為だよね。

そもそも垢って何?

皮膚は大きく分けて、外側から表皮、真皮、皮下組織の3つに分けられているんだけれど、
表皮の最も外側の部分に角質層というのがあって、角質層はケラチンというたんぱく質を
主成分とする肌健康を維持するうえでとても重要な層なんです。

その角質層は、下から新しい細胞が出来てくるたびに
アカとなって剥がれ落ちることで一定の厚みが保たれているんです。

私たちがきれい・汚いと評価している“肌”は紛れもなく角質層のことです。
表皮では、新しい細胞が古い細胞を表面に押し上げるようにして
常に新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返しています。

次々に下層で新生される角質に置き換わって一定の状態を維持するために、
古い角質は剥がれ落ちます。

この剥がれおちる古い角質が垢なんですね。

良くも悪しくもいわれる角質ですが、
垢となって剥がれ落ちるまでの角質の働きはというと、、主に以下のようなものがあります。

◎細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入するのを防ぐ
◎皮膚の水分や保湿成分の喪失を防ぐ
◎皮膚に加わる外部からの刺激を和らげる
◎真皮や皮下組織を保護する

こんな重要な働きをしているのだから、
機械的にむりやりこそげ落とすのはどうかと思いませんか?。

酒風呂に入るようになってから垢がでなくなったような気がしていたのは、
若い頃からもともとシャワーだけの習慣だったせいで
入浴によって自然に剥がれおちるはずの垢が知らず知らずに蓄積するために
指でこすると垢がでやすかったんだろうけど、
毎日ちゃんと浴槽につかることによって自然と不要になった垢が剥がれおちるし、
酒の保湿効果から角質へ水分補給が十分おこなわれ、
あえて指でこすっても垢がでなくなったんではないかと思います。

角質が水分を十分保持していれば、潤いのある肌表面が形成され、
表面が乾いても豊富な水分の層が肌を守るので皮脂分泌が亢進することなく、
また乾燥が角質のはがれを引き起こすこともなく
すべすべした状態が維持されるんですよ。

人の表皮細胞は人種や個人差によって密度が異なるし、
垢は汚いという社会通念があるけど、
垢の落としすぎは、まだ機能的な角質をも侵食して破壊してしまう恐れがあるし、
また垢に保持された皮脂腺分泌物などが常在細菌によって代謝された産物は
皮膚を弱酸性に保ち、常在細菌叢そのものと複合的に外部からの病原体を
排除していることを考慮すると、皮膚の健康上はあまり望ましいものではないですね。

あかすりは、皮膚を刺激して血行促進や新陳代謝アップの効果なんかもあるという人も
いるけど、あかすり用のナイロン製のゴツゴツしたグローブや、ザラザラナイロンタオル
なんかでこすらなくても、ガーゼ、麻のタオル、へちまなどでやさしくこするだけで
十分皮膚を刺激し血行促進、新陳代謝アップにもなりますから、
過剰な摩擦は百害あって一利なしだと思います。

もともとあかすりは、韓国の習慣でしょ。
韓国人は、週1回ほどしか入浴しないようですね。
あとはサウナなどが中心のようなので
韓国人にとってやはりあかすりは大事な入浴文化のひとつなんでしょう。

でも衣食住各国文化の違いがあるんだから
外国の習慣を安易に真似ればいいというものでもないでしょ。

せっかく日本には温泉がたくさんあって、
入浴といったすばらしい健康にいい習慣があるのだから、
毎日お風呂に入って体温をあげれば
自然といらなくなった古い角質は無理なく剥がれ落ちるし
体中どこもかしこも新陳代謝アップするんだから
日本の入浴文化をもっと大事にしようよ(^_^)V

ではまたね(;_;)/~~~

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