シップ薬って・・

こんにちは♪ 鍼灸師 園梨(ゆかり)です。

皆さん、シップ薬って気軽に使っていませんか?

うちにくる患者さんもよく
「とりあえずシップを貼っておきました」とか
「気持ちいいからお風呂からでたら毎日貼って寝ます」とか、
耳の遠いおばあちゃんなんか「気持ちいいから耳の下に貼ってます」とか、
そんなに皆さん湿布が好きなのかと思うくらいよく聞きます。

耳の下にまでシップを貼るってなに?
そのおばあちゃんは耳が遠くて耳鳴りがうっとおしいらしく
膝痛にもらった軟膏まで耳の下に塗ってるというじゃないですか?
たぶんバンテリンのような同じ痛みどめの軟膏だろうと思うけど・・・

シップ薬を否定するわけじゃないんだけど、
何にでも効く保冷剤?だと勘違いしているのじゃないかと疑いたくなる程です。

それだけ誰にでも身近なものなのでしょうね。
ただ、身近すぎて「薬」であるという認識が薄い気もします。

飲み薬の副作用について関心をもつ人がいても、
シップ薬の副作用については、考えた事もないというのが現状ではないかなぁ?
だって見事に、ばんばんシップ薬を処方してもらってくるもんね\(-o-)/

病院で処方されるシップ薬には
インドメタシンと言う消炎鎮痛効果のある薬剤がふくまれているものが多いです。

その消炎鎮痛剤がふくまれているシップ薬を安易に使うと
思わぬ副作用に襲われるってことをもっと自覚して用法を守らないといけないよ。

そもそも痛みって体が発している防御サインでしょ。
痛いよ~、体休みたいよ~とお知らせしつつその痛い部分を修復してるんでしょ。。

どうやって修復してるかというと、
血流を促して、壊れた細胞に酸素と栄養供給して、
老廃物回収して、せっせと細胞修復に努めてるのよ。

血液がどっと流れ込むからそりゃぁ赤くなって腫れて熱持って痛いわ痛いわ!

鎮痛剤のしてる仕事はその血流をとめちゃうってこと。
その血流をとめるためにプロスタグランジンというホルモンの合成を抑制するのよ。

プロスタグランジンは、「生理活性物質」の一つ。
血液の循環や呼吸の循環器を安定に保つ働きなどをするホルモン。
血管の拡張血小板の凝集抑制血流を改善などよ。

関節炎や筋肉痛など痛い部分の細胞の組織を新しく作りなおすために
プロスタグランジンが大活躍!

それがでなくなったら筋周辺組織は血が足りないから当然作られなくって
最初は周囲の筋肉の弾力が低下、続いて動かすことによっておこる衝撃を吸収する働きも低下
そして筋肉そのものが痩せていっちゃう

肺でも血流を促進して肺を拡張しているから
プロスタグランジンが抑制されると喘息の人は大変なことになっちゃうわ。

つまり肺でプロスタグランジンが抑圧されちゃえば
肺の血流も悪くなり肺の拡張にも悪影響がでて、息が~っっっ 

また20年間シップ薬を貼り続けた人が薬剤性間質性肺炎になったとも聞きます。
(肺の中の肺胞と肺胞の間の組織が硬くなる病気)

この病気になると肺が十分にガス交換ができなくなり
病状が進行すると死に至る怖い病気なんだよ。

間質性肺炎が薬の乱用でも発症することは医学の世界では有名で、
だから薬剤性間質性肺炎という病名がつけられているくらいだからね。

日本は、世界各国から非難を浴びるほどこの薬剤性間質性肺炎の患者が多い国なんだって(-_-;)

そして胃では、胃酸で自分の胃を自己消化しないように粘液をだしているのが
プロスタグランジンの役目。。
シップ薬を貼ることでそれができなくなったら胃がシクシク胃潰瘍になることだって(O.O;)(o。o;)

ストレスなんかで抗ストレスホルモンコルチゾールが分泌されても
プロスタグランジンが出なくなるんだけどこれまた胃がきりきりするでしょう~ 

だからたとえシップ薬でも薬は薬なんだから使うときはよく考えて
単純に気持ちいいからとか、とりあえず貼っておくとか、貼り続けるなんてことはやめようね(*^_^*)

シップ薬を貼るならものすご~く痛い時に2時間くらいに抑えましょう。

そこへいくと鍼治療や、マッサージは副作用もないし、心も癒され前進調整にもなりますよ(^_^)V。
ぜひマッサージや鍼治療をもっともっと受けて見てください\(-o-)/

ではまたね(;_;)/~~~

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